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《試合時間の過ぎたロスタイム時のラストワンプレーで、ボールがレフリーに当たったら?》

2019関東大学対抗戦 早稲田(赤)v慶應(黄)

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《試合時間の過ぎたロスタイム時のラストワンプレーで、ボールがレフリーに当たったら?》

2019関東大学対抗戦 早稲田(赤)v慶應(黄)

 

テレビ画面上の時計は84分過ぎ(黄四角)。インプレー中にボールがレフリーに当たり(赤丸)、レフリーは笛を吹きゲームを止めます。

そして、「レフリーボールなので、時間は止めません」と説明して(写真中)スクラムからプレーを継続させます(写真下)。

(レフリーの意図は「レフリーボールなので、試合終了にはしない」ということでしょう)

 

ここでの疑問は、ラストワンプレーの際にボールがレフリーに当たったらプレーは継続するのか、または終了となるのかということです。

 

※注)確認しておきますが、この前の段階でレフリーは「ロスタイム2分」と言っており、82分を過ぎたら試合終了となるはずです。時計が84分を過ぎているのはこの直前に早稲田(赤)側に反則があり、慶應(黄)がPKからラインアウトを選択したためその分時間が経過していました。

同試合はタイムキーパー制は取られていませんが、トップリーグ等のタイムキーパー制の試合であれば、フルタイムのブザーがなった後の時間帯となります。

 

現行のルールブックには以下のようにあります。

 

残り時間がなくなった後にボールがデッドになったら各ハーフは終了するが、以下の場合を除く:(中略)

b. レフリーがフリーキック、または、ペナルティを与えた場合。】

 

この点は「ペナルティでは試合は終わらない」と理解している人は多いはず。一方で、ノックオンやタッチなど、スクラムとなる場合は試合終了となる点も周知されていると思います。

 

では、ボールがレフリーに当たった場合はどうか? この点は、

 

【ボール、または、ボールキャリアーが、レフリー、または、プレーヤー以外の人に触れ、いずれのチームも利益を得なかった場合、プレーは続行される。フィールドオブプレーにていずれかのチームが利益を得た場合は、最後にボールをプレーした側のチームにスクラムが与えられる。】

 

とあるため、もし【いずれかのチームが利益を得た場合は…スクラムが与えられる】ことになります。

とはいえ、【残り時間がなくなった後にボールがデッドになったら各ハーフは終了する】とあり、「レフリーにボールが当たった場合は試合は終了しないという特例はありません。

一方で、【残り時間がなくなる前に与えられたスクラム…が終了して…いない場合】は試合は終了しないとされており、残り時間が過ぎた後にはスクラムは与えられず、試合は終了することになるはずで(ノックオンと同じ)。

 

但し、【試合中のレフリーの職務】として【レフリーは、時間を管理する。(The referee keeps the time.)】とあるため、レフリーがその職務のひとつとして試合終了の時間を管理する(keep=自分の時計を基準とする)ことはあるかもしれません。

とはいえ、決して「残り時間がなくなった後にレフリーにボールが当たったら試合は終了しない」というルールはないという点の確認は必要でしょう。