スローフォワードとは、「プレーヤーが前方にボールを投げるか」否かが問われているものであり、投げた後のボールの方向は問われていないという点、合わせて走りながらボールを投げればボールは必ず前方に飛ぶものであると点に関しては何度か触れてきました。
一方、スローフォワードか否かの判断が難しい場面に関しては、【プレーヤーが両腕でボールを前へパスすること】という定義に照らせばよいということになります。
さて、この試合の2場面(12分過ぎと53分過ぎ)。映像を見るとそれぞれリコー(黒)のパッサーの両腕が前方に動いています(いずれも桃丸)。
試合中のスローフォワードか否かの判断はレフリーに一任されているため、レフリーが「スローフォワードではない」と判断したならばプレーは継続されるものですが、この2場面はともにトライ前のパスであったため、仮にTMOに確認を取ったとしたならば、その定義に照らしスローフォワードであった可能性が濃厚な場面でした。
(*実際にはTMOにかけられることなくいずれもトライとなる)