三菱重工(白)13が相手につかまりながらも振り払ってなんとかボールを持ってインゴールに飛び込んだ場面(水色丸)。その際、タッチ等他に問題はないかとレフリー(緑丸)がAR(黄丸)に問います。するとARは首を一度だけ横に振り即答。問題なしとし、TMOにはかることもなくレフリーもトライ認めます。
しかしながらこの場面、映像をよく見るとグラウンディングと同時にボールキャリアーの左肘がタッチインゴールに触れています(桃丸)。
当然、グラウンディングが先でその後に肘がタッチインゴールに触れているならばトライとなりますが、映像を見る限りそのようには見えません。
また、仮に肘とグラウンディングが「同時(simultaneously)」であった場合は、ノートライであることが以下の通りルール上明確となっています。
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ボールを持っている攻撃側のプレーヤーが、ボールをインゴールにグラウンディングしたと同時に、タッチインゴールラインかデッドボールライン(または、その外側)に触れた場合、22メートルライン地点でのドロップアウトが防御側に与えられる。
When an attacking player holding the ball grounds the ball in in-goal and simultaneously makes contact with the touch-in-goal line or the dead-ball line (or anywhere beyond either), a 22-metre drop-out is awarded to the defending team.
その点を考えれば、この場合はノートライであると言えます(少なくとも「同時」で、ボールが先だと明確には言えない)。
通常、トライか否かが明確でない場合はTMOにかけられることになっていますが、今回の場合はTMOにはかけられることもなく、残り5分でのこの逆転トライが認められました。