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《ノックオンの際の「前方」とは、プレーヤーの前方ではないことは明白である》

2021トップリーグ NTTドコモ(赤)v神戸製鋼(青)

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《ノックオンの際の「前方」とは、プレーヤーの前方ではないことは明白である》

2021トップリーグ NTTドコモ(赤)v神戸製鋼(青)

写真左から右へと攻めるドコモ(赤)9[TJペレナラ:オールブラックス]が、外側でサポートする赤13を飛ばし、その外にいる赤11にボール(緑)をパス。

すると、後方から追いかけてきた青13[ベン・スミス:オールブラックス]が、そのボールを“自陣側”に大きくノックしてパスカットし22m付近に落下します(青線)。

直後、それを見ていたレフリーは笛を吹きノックオンとして赤ボールのスクラムとします(黄丸)。

映像を見えればわかりますが、青13がボールをノックした方向は自陣側(右側)です。

ノックオンとは【プレーヤーが手、または、腕でボールを前方へたたく(player hits the ball forward with the hand or arm)】ことであり、確認するまでもないですが【前方(Forward)】とは【相手側のデッドボールラインに向かって(Towards the opposition’s dead-ball line)】です。

よって、ここでの青13のプレーはノックオンであるはずもなく、むしろナイスプレーでした。
(外で待っていた赤11は南ア代表・マピンピ)

仮に、ここでレフリーがボールの当たった手が赤13であったと“見間違えた”としたならば、ノックオン後のスクラムは青ボールとなりますが、レフリーは赤ボールとしているため、手に当たったのは青13と認識しているはずです。

一方、青13がパスを阻止するためにボールを故意に手で叩いてノックオンとなったのであれば、インテンショナルノックオンであり、ペナルティ(+カード)となるはずですが、あくまで赤ボールのスクラムで再開としました。