《地面に寝ながらのプレーは許されていないはず》
2019大学選手権 早稲田(赤)v明治(青)
明治陣ゴール前に迫った早稲田が、ラックから出たボールを右に展開してこの日最初のトライとなります。
この場面、映像を見るとタックル後にいったん明治(青)7がボールを奪っています。その後ボールが早稲田側に出た際、レフリーは明治のノックオンとしてアドバンテージとコールして腕をあげます(緑)が、よく見るとタックルされた早稲田(赤)6が寝ながらボールをプレーしています。
この場面を別角度の映像を見れば、赤6が寝ながらボールを奪い取っているのは明らか。地面に倒れたプレーヤーがボールをプレーしてはならないことは周知の事実でしょう。本来であれば早稲田側の反則であり、場合によっては故意の反則(反則と解っていながら相手のチャンスを奪う)としてシンビンとなる可能性もあります。
※なお、明治のプレーがハンドか否かの判断は、赤7のプレーをどう見るかによります。
仮に赤7と青5(赤丸)の接触時点でラックが成立としていると判断するなら、青7はラックでのハンドと言えるでしょう(一方で、横から入った赤7の反則という判断も成り立つ)。
ただし、赤7がタックル地点に到達する以前に青5、青7は同地点に到達しており、その場合はボールキャリア赤6のノットリリースザボールの可能性もあります。
とはいえ、いずれにせよレフリーが青7のノックオンとしている時点で、レフリーは青7はハンドではないと判断しているはずです。