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《ボールを取りにいかず、前方に叩けばペナルティである》

2021トップリーグ トヨタ(白)v東芝(赤)

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トライに関する場面で、ノックオンか否かがTMOにかけられました。

スロー映像を見ると、赤プレーヤーが左手でボールを前方(相手陣側)に叩いていますがTMOの判定結果は単なるノックオン(スクラムのみ/写真下参照)。

 

ペナルティとなるインテンションナルノックオンであるか、通常のノックオンであるかは、ルール上以下のように定められています。

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ノックオン

3. プレーヤーは、手や腕を使って故意にボールを前にノックしてはならない。罰:ペナルティ

4. プレーヤーがボールをキャッチしようとした際にノックオンした場合、そのプレーヤーがボールを獲得できたであろうという合理的な予測があったのであれば、故意のノックオンとはならない。

3. A player must not intentionally knock the ball forward with hand or arm. Sanction : Penalty.

4. It is not an intentional knock-on if, in the act of trying to catch the ball, the player knocks on provided that there was a reasonable expectation that the player could gain possession.

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注目すべきは、「キャッチしようとした」と「ボールを獲得できたであろうという合理的な予測」です。
①そもそも、ジャンプしながらボールに片手だけを出す行為が「キャッチしようとした」と言えるのか? 

(そのような行為でボールをキャッチできるのか?) 

②仮にこの場面を「キャッチしようとした(trying to catch」と判断したとしても「ボールを獲得できたであろう(player could gain possession)と…予測」ができるのか? 

映像を見る限り、いずれもかなり無理があると思われます。よって、ためこの場面はインテンションナルノックオンの判定が適切であり、単なるノックオンであるという理由が見当たりません。