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ラインアウト時のスロワーの足の位置は、ルール上どう定められているのか?

 

2020関東大学対抗戦 青山学院(黒)v早稲田(赤)

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 最近、ラインアウト時のスロワーがタッチランを踏んで投げる場合が多く見られますが、この点はルール上正しいのでしょうか?

『競技規則』には以下のように記されています。

【ボールを投入するプレーヤーは、マークオブタッチ上に、両足ともフィールドオブプレーの外に出して立つ。スローワーは、ボールが投入されるまで、フィールドオブプレーに足を踏み入れてはならない

(The player throwing in the ball stands on the mark of touch with both feet outside the field of play. The thrower must not step into the field of play until the ball has been thrown.)

「フィールドオブプレー(Field of play)」とは、【ゴールラインとタッチラインに囲まれた区域をいう。ただし、ゴールラインとタッチラインは含まない】と定義されています。

つまりタッチライン自体は「フィールドオブプレーの外」であり、タッチラインの内側がフィールドオブプレーということ。この点は、ボールキャリアがタッチラインを踏んだらタッチとなるというルールとしても周知されていると思います。

となれば、両足ともフィールドオブプレーの外に出して立つべきスロワーは、タッチラインを踏んでもよい(写真下・青丸)が、踏み越えてはならない(写真上・赤丸)ということになります。

現在、一部には「タッチラインを踏めば外のプレーヤーである」との認識から、少しでもラインを踏んでいれば足の一部は「フィールドオブプレーに足を踏み入れてもよい」と言う人もいるようですがその認識は誤りです。

そもそも、スロワーは【ボールが投入されるまで、フィールドオブプレーに足を踏み入れてはならない(must not step into the field of play)】とも列記されており、タッチラインを超えてフィールドオブプレーに足を踏み入れることは許されていません。

※レフリーによっては、正しいルールを理解し上で影響がないので“流す”場合もあるかと思いますが、まずは正しいルールの理解が必要です。