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《スクラム時の「アングル」の反則? 角度をつけて内側に入り込んだのはどちらなのか?》

2019トップリーグカップ R1 パナ(青)v日野(赤)

パナ(青)ボールスクラム。ボール投入直後から青が前進。直後レフリーは右手を上げアドバンテージのシグナル。その後ボールは出るも、レフリーはノーアドバンテージからペナルティの笛を吹き、赤の反則とします。

その際、レフリーは赤チーム側を指し、左手を斜めに動かすシグナル。

一般にこれはフロントローが斜めに入り込むことによってスクラムを崩した「アングル」というシグナルですが、斜めに入り込んだ側はどちらだったのでしょう? 

 

映像見る限り、青1番(背番号17)が大きく内側に入っていることは明白。

実際スクラムは斜めに移動しながらハーフウェイラインまで5mほど移動して崩壊(コラプス)していますが、その崩壊の原因はどこにあったのでしょうか? 

 

*この場面、スクラムで優勢だったのは青側であったことは見て取れます。とはいえ、コラプシングの原因を作ったのはどちらであったのかを明白にせずに反則行為を容認し続ければ、やがてそれは大きな事故につながる可能性があるでしょう。特に、このような「お手本」を示すことが、他のカテゴリーでのスクラムの判定に悪影響を及ぼすことを危惧します。

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上)ボール投入直後からの青1番(背番号17)の背中に注目(黄丸)。この時点でハーフウェイラインまで5mほどの距離。

中)青17がかなり内側に入り込み、その背中が45度ほど曲がって見える。

下)青17の背中がほぼ90度曲がって見える。この時点でハーフウェイラインまで移動。

*強い青側が前進するのは合法ながら、このまま危険な形で崩れたらどうなるのか? コラプシングの原因を確認せず、単純に押された側の反則とするのは危険である。

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レフリーは赤側を指した後、左手を斜めに動かすシグナルを出しながら、赤3番が内側に入り込んだ反則であるとしている。
このような場面を他のレフリーが見れば誤解をする恐れがあり、それはとても危険である。