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《TMO判定。トライではないのか? もしトライでないならノックオンではなのか?》

 

2019トップリーグカップ R2 日野(赤)v栗田(青)

TMO場面です。

日野(赤)21がこぼれ球をインゴールに蹴り込み、トライをしようと飛び込みます。レフリー、ARとも確認ができなかったので、TMOに依頼した場面。

映像が何度も繰り返し確認された末、結果はノートライとなり再開は青のドロップアウトとなりました。

 

とはいえ、映像を見ると赤のトライのようにも見えます。

理由は、【インゴールにおけるボールのグラウンディングは…ボールを、片手か両手…を使って押さえる(pressing down)】とあるからです。

仮に、TMO(またはレフリー)が「押えていない」としたら、それはそれでノートライでしょう。それはレフリーの判断ですので異論は挟めません。

しかしながら、この場面を「押さえていない」とするならば、当然ボールも保持していないわけですから、赤のプレーはノックオンになるはずです。

ボールが赤の手に触れた地点に対し、その後ボールが地面に触れた地点は明らかに前方です(下記参照)。

もし仮に、その場面を見逃してしまったとしても、その後ボールは赤21の上腕部に触れて前方に転がっています。上腕であれ、当たって前方に進めばノックオンとなる点は周知の遠り(下記参照)。

つまり、ここでの判定は

①トライ

②ノックオン

のいずれにしかならず、ドロップアウトの再開はないはず。

(ドロップアウトの再開は、ボールが赤21の手や腕にまったく触れていない場合)

 

レフリーも人間、見逃すこともあります。が、そのためにTMO制度があるのであり、映像を何度もみながらTMO、レフリー、ARが全員間違うというのはいかがものでしょうか。

※ちなみに、この場面でレフリーはTMOに対しておかしな(誤った)質問もしています。

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上)中)ボールが手に触れているように見える(黄丸)
下)そのままボールをしたに「押さえて」はいないか?(青丸)

*TMO、レフリーが「押さえていない」と判断すればそれに従うべき。

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仮に、先の場面をノートライとするならば、ノックオンではないのか?
最初にボールに触れた地点(写真上)に対し、ボールが地面についた地点が前方であるのは明らか。
右に見えるデットボールライン参照。

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さらに、仮に先のノックオン場面を見逃したとしても、その後ボールは赤21の上腕(肩より下)に当たり前方に進んでいるのも明らか。
上腕であれ、ノックオンであることに違いはない。

【ノックオン(Knock-on):…ボールがプレーヤーの手、または、腕に当たってボールが前方へ進み、そのプレーヤーがそのボールを捕りなおす前にボールが地面または他のプレーヤーに触れることをいう】