サイトへ戻る

スクラムが崩れてFKの反則となる理由はあるのか?

2020関東大学対抗戦 慶應(黄)v筑波(青)

broken image

組み合った後のスクラムが崩れ、レフリーは笛を吹き肘を曲げて(緑丸)フリーキックの反則とします(前半・後半2場面とも)。

その際レフリーはそれぞれ右腕を使い(黄丸)以下のような仕草をします。

●前半(写真右):筑波(青)3番が崩れた

●前半(写真左):慶應(黄)1番が崩れた

確かに両場面ともそれぞれのポジションから崩れたように見えます(赤丸)。

通常スクラムでFKとなるのは、

・組み合う前に正しい姿勢を取らない

・組み合った後、ボールが投入される前に押し込んで前進する(アーリープッシュ)

・組み合った後、ボールがトンネル内の地面に達する前に足を上げる(フットアップ)

などがありますが、

組んだ後に【崩す、倒れる、膝をつく】といった場合にはPKとなるず。

(反則が見られずにスクラムが崩れたとレフリーがみなした場合はスクラムアゲインとなる)
 

ここでレフリーがどのような理由でFKの反則としたのか? その理由は不明です。

なお、一部には「ボール投入前」の反則はFK、「ボール投入後」の反則はPKとの誤解が生まれているようですが、「ボール投入前」であっても【フロントローが相手にチャージする】【相手を引っ張る】といった行為はPKとなる一方、「ボール投入後」でも【ボールを故意に…トンネルの外へと蹴り出す】【一度出たボールを、スクラムの中へ戻す】といった場合はFKとなり、PKかFKか否かはボールの投入の前後にかかわず、その反則の内容によります。

スクラムが崩れた(一方崩したと)いう反則が起きた場合はあくまでPKであり、FKとなる理由は見当たりません。