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《オフサイドなのか? ラックは形成されているのか?》

2019/01/19 カップ戦 日野(赤)vサニックス(青)

タックル後、タックル地点からボールがこぼれ出ます。そのため赤12はボールを持った青21(SH)に対しタックルをします。
するとレフリーは反則の笛を吹き「ペナルティ」と言います。
では、なんの反則なのでしょうか? 

この場面でわかるのは――、
①タックルは起きているがラックは形成されていない(両チームの立っているプレーヤーが接触していない)
②タックル地点よりボールが後方にある(仮にタックル地点で青チームがボールを跨げば「タックルオフサイドライン」が発生するが、すでにボールが後方にあるのでオフサイドラインが解消している)
③青21に対する赤12のタックルが早すぎたのかもしれない(早すぎれば「アーリータックル」の反則となる)

ところが、レフリーは「ペナルティ」の後「ラック・ナウ」と2度言います。
つまり、レフリーの判断はここでラックが成立していたと認識していたということになります(「ナウ」の意味は不明)。
しかしながら、仮にレフリーがこの場面でラックが形成されたと“見間違えた”としても、ボールはすでにラックから出ており、しかも赤12はオフサイドライン(があったとして)よりも後方からプレーをしています。

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①ラックは形成されず(立ってりる両チームのプレーヤー(青丸+赤丸2名)が接触していない)。
もし、ここで青プレーヤーがボールを跨げば、「タックルオフサイドライン」が発生する。

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②いったんタックルオフサイドラインが形成されたとしても(黄線)、タックル地点(緑枠)よりボールが後方にあるため、オフサイドラインは解消されているはず。
*赤12の立ち位置も問題ないはず。

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③青21がすでにボールをプレーしているため「アーリータックル」の可能性は低いが、そもそもレフリーはその点でのペナルティではなく「ラックオフサイド」であると認識し、反則の笛の後に「ラック」とコールしている。

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【第14条 タックル】

タックルの条件

10. タックルでは、少なくとも1名のプレーヤー地面にあるボールの上をまたいで立っているときにオフサイドラインが形成される。

10. Offside lines are created at a tackle when at least one player is on their feet and over the ball, which is on the ground.